【まとめのまとめ】
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面接に行くと、店長を
名乗る男が登場。
見た目は… そうだな…
愛想の良い
ガチンコファイトクラブの
竹原って感じかな。
接客業の経験とPC知識が
そこそこ豊富だった俺は
そこを見こまれて面接時に
その場であっさりと採用決定。
店はオープン準備中らしく、
PCの
セッティングなどから始めていた。
数日後、
スタッフ顔合わせということで、
飲み会が開催された。
メンバーは男は店長含め3名。
女の子が5名くらい
(記憶が曖昧)
女の子は全員
「顔で選んだろ…」って
感じの面々だった。
■登場人物
・俺 :当時22歳。
キャバとかで下っ端黒服
やってそうと言われていた風貌。
・店長
:40代くらいの竹原
似の愛想のいいオッサン
・社長 :ホスト上がり
っぽい30代半ば
・男店員:30代半ばの
夜の仕事上がりだが見た目オッサン
・女店員A:マイ☆ボス
マイ☆ヒーローって
ドラマに出てた鉄仮面(香椎由宇)
似。
20歳
・女店員B:地方ローカル
番組でアイドル(?)やってる娘。
19歳
・女店員C:バリバリのギャル。
20歳
・女店員D:小西真奈美
似のお姉さん。
23歳
・女店員E:少し地味めな女の子。
19歳
俺は顔合わせの飲み会で
何故か店長と社長に
気に入られてしまった。
女の子達はワイワイ
キャーキャーいいながら
楽しんでいたが、
女店員A
(以下、鉄仮面)
は無口に淡々と日本酒を
飲み続けている様子が
印象的だった。
ひとまず、
顔合わせは無難に終了した。
それから3日後。
研修が行われ、オープンに
向けての準備が始まった。
俺は何故か、
研修にはほとんど参加せず、
店内のPCのセットアップ
業務を担当していた。
店内は一見、
普通のネットカフェのようだった…
が、しかし、PCの
セットアップをしていて、
明らかに怪しい点があった。
- 海外サーバーへの
接続で行われる
オンラインのバカラの存在。
-明らかに異色を放つこの
ソフトの存在。
怪しいとは思いつつも
セットアップを続ける俺。
そして研修の終盤に
差し掛かった時、
スタッフ全員を集めて
バカラの説明が始まった。
客から金を受け取り、
それを$ポイントにして
客にチャージ。
レートは1万円=80$
(店側が20%
手数料として差し引く)
客が帰る時に$を円に替えて渡す。
飲食物は無料。
ざっとこんな感じ。
どう考えても違法賭博です。
店長と社長の主張は
「賭場の開帳場所が
国外なので日本の
法律外だから合法」
という、阿呆な主張だった。
女の子達はヤバげな匂いに
ざわめき、
みんな口々に
「逃げたほうがよくない?」
「でも絶対
ヤクザ絡みだから怖いよ…」
などと影でビクついていた。
俺は金が貰えればいい
やってスタンスだったので
あまり気にしていなかったが、
謎に社長と店長に気に入ら
れてしまっていたので、
客との金のやり取りを行う
キャッシャー業務の担当に
なってしまっていた。
そして、時給は
1500円に設定され、
キャプテンという立場に
なっていた。
男店員はサブキャプテンになった。
勤務体制は早朝、夕方
、深夜の3交代制だったが、
俺の担当は早朝だった。
早朝のメンバーは俺、
鉄仮面、女店員B(ドル娘)
の3人。
早朝は客足が本当に無く、
基本はビラ配りが主な
業務となっていた。
社長は暇すぎて常に
Youtubeで動画を
見ていた印象しかない。
そして、アホなので、ビラ
配りに俺ら3人を派遣する有様。
店は社長以外、
「中に誰もいませんよ」
状態だった。
俺はハナっから真面目に
ビラ配りをする気なっしんぐ。
女の子達と一緒に煙草
吸いながら朝マックを
決め込むのが毎日の業務と
なっていた。
これで時給1500円…
ちょろいwww働き始めて
1ヶ月が過ぎようとしていた頃。
早朝の俺らは客と一度も
遭遇したことが無いまま
マックで女の子とだべっ
てるだけの生活だった。
そんなある日、女店員E(地味子)
が店に姿を現さなくなった。
地味子の時間帯は深夜で、
客の出入りはぼちぼちな
感じだったらしいが、
突然来なくなったことで
店長が慌てていた。
女店員D(コニたん)が
電話してみると、
「やっぱり違法だし店長も
社長もきっとヤクザだろうし、
もう行きたくない」
とのことだった。
この出来事から女の子達が
騒ぎ始め、
この後、大きく事が
動き出すことになった。
どきどき…
鉄仮面
「キャップ(俺)ちょっと
時間もらえませんか?」
俺「ん? なしたの?」鉄
仮面
「ちょっとみんなで話があるの…」
鉄仮面に呼ばれ、
いつものマックに行くと、
そこにはドル娘・コニたん
・女店員C(ギャル)がいた。
なんとなく要件は見えて
きたぞ…俺
「みんな集まってなんかあった?」
鉄仮面
「地味子が来なくなったでしょ?
それでみんなで相談した
んだけど…」
ギャル
「やっぱ違法な仕事はマズ
いって結論になってさー」
ドル娘
「給料は悪くないんだけどねぇ…」
コニたん「……」
やっぱこうなったか…
まぁ、いままでこういう
流れにならなかった方が
おかしかったよな…俺
「で、どうするの?」鉄
仮面
「警察に行こうと思う」…
だよなぁ…
給料良かったから
もうちょい粘れるかと思ったが、
女の子達を敵に回すのは
得策ではない。
俺は続けても良かったが、
このままだと、俺が残っ
ててもこいつらは警察に
行くのは間違いない。
そうなると俺も危険だ。
じゃあどうする?答えは一つ。
全面的に女の子側を
サポートして俺も一種の
ヤクザの被害者的な位置に
収まること。
…これでいこう。
俺
「わかった。
じゃあ、
これからどうしようか
慎重に相談して動こう。
ひとりでも勝手な行動を
取ると何が起こるか
わからんからね」
鉄仮面「うん。
キャップありがとう!」しかし、
女の子達の希望は割れた。
■鉄仮面・ドル娘
・これまでの給料はちゃんと欲しい
・警察に行って洗いざらい
告発したい■ギャル・コニたん
・ヤクザが怖いから給料は
もうどうでもいいからこれ
以上関わりたくないこの
どちらも実現させる方法は
無いかと考えた。
しかし、相手はヤクザ。
ヘタ打つと俺も危険…
ここは慎重に考えなければ
…ひとまず、
この場は俺預かりで解散
してもらった。
バカラはあかんわ
あれは身を滅ぼすわ
近づかないのが正解
まずはギャル・コニたんの
希望を叶える手段を考えた。
ただ単純に店に来なく
なるだけでいいのか…?
いや、短期間に地味子含め
3人も消えたら店長と
社長は警戒するだろう。
警戒されると次の行動が
取りづらくなる。
そうだ!
まずは連絡先もわからなく
するために、
面接時の履歴書を処分しよう!
幸い、
この手の書類の扱いは
かなり雑だったのは見てて
気づいていた。
恐らく、無くなっても
気づかないくらいの
レベルに…俺は店内の監視
カメラの死角を狙い、
履歴書を全て回収した。
そして、事務所のPCの
中に個人データが残され
てないかを確認。
パスワードが掛かってはいたが、
パスは社長の誕生日という、
なんともお馬鹿なオチだった。
そして全てをデタラメに
書き換えてやった。
ファイルの更新日から
バレないように、
ツールを使って更新日も
弄ってミッション完了。
てか、PCの
セキュリティが驚くほど
ザルだったのでお陰で
いろいろとやりやすかった。
女の子達を集め、まずは
個人情報の類の説明をした。
そして、ギャル・コニたんには
「俺が指示するまで、
勝手に来なくなったり
しないように」
と指示をした。
二人は不満そうにしていたが、
鉄仮面・ドル娘に説得されていた。
鉄仮面・ドル娘の目には
俺がスパイか何かのように
映っていたみたいで従順に
俺の指示に従うようになっていた。
この前やってた警察
24時で逮捕された人?
いや、あれとは違う。
こっちはオンラインカジノの店。
次に俺は
「これまでの給料は
ちゃんと欲しい」
という希望を叶えようと思った。
俺も金は貰えなきゃ困るので、
一番気合を入れたい部分だった。
おとなしく支払って
くれればいいが、
全員で辞めるタイミングで
店長らが逆ギレして
支払いを拒否する可能性も
視野に入れなくてはならない。
まずは無難にタイム
カードのコピーを取ることにした。
スタッフ全員分のタイム
カードをコピー。
簡単だった。
あとは辞めて金を貰い、
拒否されたら労働
基準局へのタレ込みをし、
警察へ行く流れで決まりだ。
そして、一番のクライマックス。
警察へのタレ込み
部分に関して動くことにした。
恐らく、
通報だけでは警察は動かない。
できるだけ証拠を
抑えなくてはならないと考えた。
隙をみて再びメインPCに突入。
USBメモリに入れた
FTPソフトを使って、
予め用意した偽名で登録
したレンタルサーバーへ
データをアップすることに成功。
そしてルーターのログを
クリアして簡単にだが痕跡を整理。
(そこまでしなくても
ザルだからどうせ
気づかないんだけど…)
それで入手したデータは
下記のものとなった。
・バカラのサーバーの契約
書類とIDとパスワード
・客との金のやり取りの記録
・カジノカフェとしての
利益の上げ方の仕組みメモ
大漁だった。
あらかた準備は整ったので、
さっそく行動に。
女の子達を集め、
先頭に立ち、店長と社長に
辞める意志を伝えた。
俺
「ちょっとお話があるんで
よろしいですか?」
場の空気から何かを
読み取ったのか、
普段愛想の良かった店長の
表情がみるみると変貌。
威圧的に睨んでくる。
店長「なんだ?」俺
「この店で行ってる行為は
違法賭博にあたります。
もしも摘発されるような
流れになれば僕らも被害を
受けかねません。
そうなる前に僕らは退職さ
せて頂きたいと思っています」
店長「ほう…」
全員を睨みつける店長。
俺の方を見て店長
「こいつら全員辞めんのか?
お前の入れ知恵なのか?」
ガクブル状態な女の子達。
…と、俺。
俺
「みんなで相談した結果です。
(俺はどっちでも
よかったのになぁ…gkbr)」
店長
「…おう。
わかった。
でも給料は払わねぇぞ」
ほれきた…
想定通り。
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