カバレフスキーこどものためのピアノ曲集から6番のかなしい物語を弾いてみた。フラット4つのヘ短調の曲ですが不思議な調性感覚を持っています。例えば1小節目、一見すると、ヘ短調の和音(コードで示せばFm)一発に見えます。しかし、一小節の中に、B♭mからFmへつながる二つ和音の雰囲気も漂い、28小節目からの和音の流れもCm-Fm~とつづき通常はヘ短調の和音Fmで終わりになるところを最後の最後にラをナチュラルにして長調で終わらせています。解釈次第では7の和音と捉えることができます。そうなるとB♭メジャーに転調したことになるので、終わりが見えない展開。全体的にアイルランドフォーク的な雰囲気が漂っていて、非常に魅力的な曲です。
#6番かなしい物語
#カバレフスキーこどものためのピアノ曲集
#カバレフスキーかなしい物語
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